こーにゃーの結婚2年生

知らない土地で暮らし始めました。

【介護】麻痺の夫、認知症の妻

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こんにちは!こーにゃーです!

 

先日、私の職場で暮らす夫婦について記載しました。

 

www.kooonyaaa.com

 

この夫婦は特にトラブルはなく、日々暮らすことが出来ています。

 

ですが、夫婦同士で介護施設に入所することは、決していいことだけではありません。むしろ、リスクが高い方が多いと思います。

 

片麻痺の旦那様、認知症の奥様

 

以前の職場に、片麻痺で歩行不安定、起立性低血圧で長時間の離床が難しい旦那様

身体機能は問題ないが、重度の認知症を持った奥様がいました。

 

この奥様、ご家庭で住まれているときから旦那様の介護をしていたそうで、施設に入ってからも夫を起こそうとしたり、食事を食べさせようとしたり、トイレに連れていくなど、奥様が責任感を持っている様子でした。

 

旦那様は、食事もゆっくりと食べなければ肺炎になります。急に起こすと意識が飛びます。職員がトイレに付き添わなければ倒れる可能性があります。

 

そのことを奥様に説明してもすぐに忘れてしまいます。「私が主人の世話をしなければいけないんです」と、介入してしまいます。

 

いろいろと考えました。奥様に興味を持ってもらう為に音楽を流したり、レク活動に集中してもらう、散歩に連れ出す。

しかし、活動中に旦那様がいないと、「主人も連れてきます」と、中断して起こしに行ってしまいます。

 

また、奥様は夫婦の時間を非常に大切にする方でした。

 

旦那様が寝ているときもそばにいて、旦那様が訴えたらすぐに対応できるようにしていました。奥様の鏡だと思います。ですが、私たち職員の死角になる場所なので、常に注意が必要でした。

 

旦那様がインフルエンザに罹った時も、傍にいようとしました。隔離対応しなければならないため、最終的に居室にカギをかけました。

 

奥様は、「なんで妻の私が入れないんですか」と激しく立腹しました。施設内集団感染を起こすわけにはいきません。入れるわけにはいかないと説明します。

奥様は泣かれました。

 

旦那様の施設退所

 

旦那様は、奥様に依存している方でした。妻が部屋にいないと、「どこいった、妻を呼んで来い」と束縛するような発言が多々見られました。

 

職員のことをそれほど信用していなかったのでしょう。旦那様も奥様にいろいろと依頼します。

時々、奥様もうんざりしていましたが、すぐに忘れてしまうので、旦那様の言いなりでした。

また、奥様も長年の介護や高齢になり、腰をひどく痛めてました。ですが、その状態でも介護を続けようとしていました。

 

入所して二年が経つ頃、旦那様の麻痺が進行し、意識も頻繁に飛ばすようになりました。食事もうまく食べることが出来ません。歩くこともできなくなりました。

 

奥様はそんな夫に食事を食べさせようとします。歩かせようとします。

奥様は一生懸命、夫の為にやろうとします。職員が見守っていても、何度声をかけてもやろうとしてしまいます。

 

とうとう、旦那様は施設で暮らすことが出来ないレベルまで身体機能が低下しました。

療養型施設への移動となりました。

施設での最後の時には、口から食べることはもうできませんでした。

 

旦那様が退所になる時、娘様から言われました。

「本当に今までありがとうございました。私たちも家で見ていたとき、どうしていいかわからなくて辛くてどうしようもなくなっていたんです。夫婦でここにいさせてくれて大変だったと思いますが、ギリギリまで夫婦で一緒に過ごさせていただけて感謝しています。楽しそうに暮らす両親をみて、ここに入って良かったと思いました。

これからも母をよろしくお願いいたします。」

 

 

奥様は、旦那様が施設からいなくなってしまったことをずっと受け入れられていませんでした。

「主人を呼んできます」と、元旦那様の部屋、既に他人の部屋に入ってしまいます。

「主人はどこ行ったんですか?」「なんで病院に行ったんですか?どこか悪いんですか」と心配になっている奥様は見ていて辛そうでした。

 

夫婦で介護施設に暮らすこと

 

 

人として、旦那様も奥様も、ご家族様も皆いい人なんです。旦那様と奥様は基本的に仲が良かったです。ご家族様もよく面会に来てくださいました。施設のボランティア活動にも積極的に参加してくださいました。

 

ただただ

旦那様は奥様と一緒にいたかった

奥様は旦那様の為に生きたかった

家族は最後まで夫婦で暮らしてほしかった

 

ですが、夫婦はそれぞれ、お互いに悪影響を与えてしまいました。最終的には一緒に暮らせなくなってしまいました。

 

夫婦で最後まで一緒に暮らすこと。それが出来るのが理想です。ですが、この夫婦を近くで見ていて、いいことだけではないと思いました。

 

それでも、できる限りニーズには答えていきたいと思ってます。

今でも、別のやり方があったんじゃないかと思います。