こーにゃーの結婚2年生

知らない土地で暮らし始めました。

【老衰死】 施設で最期を迎えた入居者様

こんにちは。こーにゃーです。

 

忘れたくないので記事にします。

 

 

先日入居者様が息を引き取りました

 

99歳の入居者様

 

施設で最高齢の方。先月までは常食を全部食べてました。食べ過ぎて

 

「おなか痛い、なんとかして」

と助けを求めていました。

 

「なんでそんなに食べちゃったんですか」と聞くと、

 

「美味しそうだったから食べたくなって、助けてー」と話す可愛らしいおばあちゃんでした。

 

食のこだわりが強く、黒飴が好きでした。

 

そんな方が今月に入り、急に食事が摂れなくなりました。

 

「食べたくない」

 

か細い声で言い、口を開けなくなりました。

 

医者からは、「こんなに食べれてるのが不思議」と言われていました。

 

もともと身体が小さく、体力的にもギリギリだった方が、毎食しっかり食べているのは不思議だと医者から言われてました。

 

また、「いつ亡くなってもおかしくないぐらい機能は落ちている」とも言われてました。

 

口が開かなくなってから、なるべく本人の好むものを食べてもらうようにしました。

 

アイスクリーム、梅干し、羊羹。

 

好きなものだと少しは食べれます。

 

ですが、どれも二口ぐらい食べると口を開かなくなります。

 

本人が望まれ、大好きな黒飴を舐めてもらいました。

「美味しい」と3分ぐらい舐めて口から出しました。

 

「いつも美味しいご飯をありがとう」

 

亡くなる三日前に、入居者様が言いました。

 

この言葉は、職員に向けてなのか、家族に向けてなのか。

 

だれに向けていったものかわかりません。それぐらいもうはっきりしていませんでした。

 

この言葉を最期に、一切食べることが出来なくなり言葉もほとんど発さなくなりました。

 

亡くなった時間は夜、職員が一番少ない時間でした。

 

その時にフロアにいた職員は新卒の女の子。絶対的に経験が足りません。

「どうしたらいいかわかりませんでした」と泣いていました。

 

家族は死に目に間に合いませんでした。

「あなたが見てくれていたのね、ありがとう」

 

新卒の女の子に言ってくれました。

 

施設で最期を迎えること

 

機能が落ち、食事が摂れなくなる。そして静かに死を迎える。

 

ここまでくると、施設でできることはそれほど多くありません。

 

入居者様の苦痛を少しでも和らげ、本人や家族が望む最期を迎えられるようにすること。

 

入居者様は、食に強いこだわりを持ってました。

 

最期まで口から食事を摂れるよう、本人の好むもの、望んだものを食べてもらいました。

 

私たちには、それぐらいしかできませんが、それに対する言葉だったのかなと思います。

 

「いつも美味しいご飯をありがとう」

 

 

この業界で働いていると、多くの入居者様が亡くなったり退所されていきます。

そして次々に新しい入居者様が入ってきます。

 

一人一人のことを忘れないようにしたいです。