こーにゃーの結婚2年生

知らない土地で暮らし始めました。

【介護事故】施設から入居者様が消えた【離設】

介護施設で働いている私。施設で暮らしている入居者様を守らなければいけません。

そんな立場ですが、入居者様を危うく死なせてしまいかねないことが起きました。

 

入居者様が施設から消えました。

 

施設から消えた入居者様

二足歩行が可能な70歳の男性。軽度の認知症はあるものの、比較的自分の身の回りのことを行えるしっかりとした方です。

 

性格も穏やか。他人に迷惑をかけることもありません。

 

よく、一人で施設のホールから外を眺めたりテレビを見たりと、マイペースに暮らしていました。

 

「この方は大丈夫」

そんな思い込みがあったから、突然いなくなっても職員は気づけませんでした。

 

行方

入居者様がいなくなったことに気づき館内を捜索するも発見できず。

防犯カメラで確認すると、1時間前に裏口の職員玄関から出ていく姿を確認しました。

 

「出て行ってからすでに1時間が経っている」

明らかに発見が遅くれてしまっています。なぜもっと早く気付けなかったのか。

 

所在確認を怠った施設・職員側の明らかな失態です。

 

捜索、発見

施設周辺を自転車で捜索。

また、運転できる職員が車で広範囲を捜索しましたが、発見できません。

 

周辺施設に片っ端から連絡を入れますが、目撃情報もなし。

 

一人の職員が、「自宅に帰っているんじゃないでしょうか」と発言し、自宅に向かいました。

 

ようやく発見しました。そこに入居者様はいました。

施設から約3キロ離れた場所。

施設を出てから3時間が経過していました。

 

離設の原因

入居者様にけがはなく、様子もお変わりありません。

「迷惑かけたな」と笑っています。

 

なぜこの入居者様は離設してしまったのか、検討会を行いました。

以下、おおまかな検討結果です。 

 

①入居者様の奥様が入院していた。

入居者様の奥様も、以前は同じ施設に入って一緒に暮らしていました。ですが、入院して一緒に暮らせなくなりました。

 

「もう妻は帰ってこない」

 

本人はこのことを理解しています。

お見舞いに行きたかったんでしょう。でも、場所もわからないし施設で行くことができないから自分で行こうとしたんでしょう。

 

そして、その気持ちを汲み取れなかった職員・施設に一番の原因があります。

 

②「この人は大丈夫」という過信があった

私たちは入居者様の命を預かっている。にもかかわらず、

「この入居者様は一人でも大丈夫」という甘い考えがありました。

 

結果、一時間も所在を確認せず、出ていったことにも気づきませんでした。

 

③セキュリティが雑

裏口の職員玄関には職員しか開けられないカギがかかっています。

そのカギが、空いていました。入居者だろうと不審者だろうと出入りできる仕組みになってました。

 

最後に使用した職員がカギをかけ忘れた。普段から気を付けていないと、大事な事故につながりかねないんです。

 

介護の仕事は重いということ

何もなかったからよかったです。でも、何かあってからじゃ遅いんです。

 

幸いにも私は経験していませんが、実際にあった施設事故にはこんなものがあります。

 

・入居者様が自殺していた

・入居者様が5階から飛び降りた

・入居者様が離設し、隣の県まで行っていた

・入居者様が車を運転し、事故を起こした

 

介護職って重いんですよ。それを分かっていない人が働いている人の中にも多いし、日々の業務の中で私も薄れていたのかもしれません。

 

入居者様がいなくなった日、私は休みでした。ですが、会社から連絡があって気が気じゃありませんでした。本当に何もなくてよかったです。

私の職場では、入居者様が死なないようにしたいと思ってます。