介護士こーにゃー 嫁はデブ

仙台に移住して子供が産まれました

【介護】一般大学から新卒で介護士になった理由と苦労。介護職6年目を迎えた今の感想。【資格/やりがい】

久しぶりに介護の記事を書きます。

特別養護老人ホーム介護士をしているこーにゃーです。

 

新卒の学生が介護業界を目指す場合、多くの人が福祉系の高校や専門学校、または福祉系の大学を経て社会人になるケースがほとんどです。

特に大学を卒業して介護業界に入る方は、ほぼ福祉系の大学や学部を卒業しています。

 

そんな中で私は、福祉とは全く縁のない一般の大学を卒業して介護業界に入りました。

かなり珍しいタイプだと思います。私と同じような人にはなかなか出会いません。

 

在学していた学部も文学部で、主に歴史を学んでいたので本当に福祉に縁がありません。

当時の大学の友人の中で、介護業界を目指す人はおらず、むしろ反対されていました。

 

この記事では、私がなぜ一般大学から介護業界に入ったのか。どんな思いをしてきたか。

そして今、私のように一般大学から介護業界を目指している学生がいるならば、その人方の参考になればと思い、私の体験を紹介していきます。

 

 

私が介護業界を目指した理由

就職氷河期の就職活動

私が就職活動をしたのは2012年、リーマンショックの影響を引きずり、就職氷河期と言われていた時代です。

当時私は特にやりたいと思う仕事がなく、就職難という焦りから手当たり次第に説明会に足を運び、様々な業界を見て回っていました。

 

その中に介護業界は入っておらず、主に出版、飲食、銀行、メーカー等、メジャーな業界を見ていました。

しかし、どの業界、企業を見ても、どれもピンときませんでした。

 

「何がしたいのかわからない」

 

多くの人が悩むことだと思います。私も悩んでいました。

 

2025年問題。時代は超高齢化社会 

沢山の企業説明会に参加した中で、どの企業も口を揃えて話すキーワードがありました。

 

「超高齢化社会に向けた戦略」

 

日本は世界最速で高齢化が進み、2025年には団塊の世代後期高齢者になる時代が来ます。これからはシニア世代に向けた商品・サービスが求められると言っていました。

 

就職活動を行う中で日本の高齢化が進む現状を知った私は、徐々に高齢者に直接携わる仕事に興味を持ち始め、「一度介護業界を見てみよう」と介護サービスを提供する一つの会社にエントリーをしました。

 

初めてみた介護の仕事に涙

初めて行く介護業界の会社説明会。かなり緊張しましたが、思ったより男性が多く、少なかったのですが私のように一般の大学からエントリーしている学生もいました。

 

説明会の流れは業界の状況や会社のキャリアアップ制度等、他の業界と同じような内容でした。私にとっては新しく知ることが多く、とても新鮮な気持ちになったと記憶しています。

 

説明会の最後に、会社が作った実際の介護の現場を編集した動画が上映されました。

内容は「新人の介護士が癖のある入居者様に嫌われるも、徐々に信頼関係を築き、次第に「あんたが一番だ」と言ってもらえるようになる。やがて入居者様の最期の瞬間に携わり看取る」というもの。

 

10分程度の動画でしたが、自分の心が震えているのが分かり、涙しました。周囲の学生も泣いていました。

 

この時私は、「長年生きた高齢者に携わるということはすごいことで、それが出来る介護は素晴らしい仕事だ」と思い、介護業界を目指す決意をしました。

 

面接、そして内定

やりたい仕事が決まってからの就職活動はあっという間でした。もともと介護業界は選考が少なく、書類選考から内定までが早い傾向にあります。

 

また、介護業界は人手不足ということもあり、内定を多く出し学生を確保しておくということを人事から聞きました。

 

私は介護の知識も技術も資格もなく、身内の死にも携わったことがありません。ですが、自分の想いをしっかりと話すことで内定を貰うことが出来ました。

 

就職活動をしてみて意外だったのは、一般の大学だから福祉系の大学より不利だということは一切なかったことです。

むしろ福祉系の大学生とは違った経験をしているということで有利だったようにすら感じました。

 

就職氷河期で学生にとって厳しい時代でしたが、私は大学3年の2月に内定を頂き、大学の友人の誰よりも早く就職活動を終えることが出来ました。

 

一般の大学から介護士を目指した私の感じた苦労・悩んだ事

就職活動自体は他の学生に比べ、スムーズに決めることが出来ました。ですが、就職活動中や内定を貰って以降、様々な苦労、悩みを持ちました。

 

親の反対

私が両親に介護業界を目指すことを伝えた時、両親からはこんな言葉をかけられました。

 

「やめときな。別の仕事にしなよ。」

 

両親は介護業界のことを知りません。それでも反対しました。

からしたら、「高い学費を払って4年生大学に行かせたのに、何でわざわざ介護業界に入るのか」

そう思ったんでしょう。

 

親の期待を裏切ったような感覚は、就職活動中ずっと感じていました。

 

それでも私が内定をもらった時は大喜びしてくれました。現在も私の仕事を応援してくれています。

 

友人からの理解が無い

一般大学から介護業界に入る人は非常に珍しいです。私の大学の友人に、介護業界を目指す人は一人もいませんでした。

 

就職活動中、私は相談できる友人がいませんでした。皆が就職活動に苦戦する中、一人トントン拍子で内定まで進んでいるのを報告することはできなかったです。

 

また、友人が内定を出たタイミングで報告しても、「介護とかブラックじゃん(笑)」と言われました。

この頃、世間ではブラック企業という単語が認知されてきたころで、

介護=ブラックというイメージがついていました。

この友人も悪気はなく、私を馬鹿にしているというよりは心配している様子でした。

 

当時付き合っていた彼女と別れる

私は大学時代に3年間付き合っていた彼女がいました。本気で結婚も考えていた相手だったのですが、介護業界を目指す事を伝えた時に返ってきた言葉です。

 

「私と結婚する気ないんだね」

 

これに関しては以前記事にしているので詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。

 

www.kooonyaaa.com

 これが一番つらい事だったのかも知れません。

 

資格取得

一般大学から介護業界を目指すうえで、一番ネックになるのは「無資格」という点だと思います。

私が内定を頂いた時も、ホームヘルパー2級(現:初任者研修)の資格を取ることが前提でした。

 

私はホームヘルパー2級の資格を取得するために大学4年の夏季休暇を利用してスクーリングや実習を行い、資格を取得しました。

福祉系の大学生であれば在学中に資格を取ることが出来るので、時間的な余裕があります。

 

また、福祉系の大学であれば卒業と同時に国家資格である介護福祉士社会福祉士の受験資格を得ることが出来ます。

一般の大学では受験資格を得ることができません。

 

実際に私の同期には、在学時に介護福祉士社会福祉士の資格をとった仲間が数名いました。

私は社会人になってから通信で専門学校に2年間通い、社会福祉士を社会人3年目に、介護福祉士を4年目にやっと取得しました。

 

社会人一年目から同期と差がついているような気持ちになり、焦りを感じました。

 

4年間の差

福祉系の大学生と一般の大学生では、福祉に関する知識に大きな開きがあります。働き始めた時、知識があるのと無いのとでは理解度が違うと思います。

 

大学4年の一年間は福祉に関する勉強をよくしました。少しでも差を縮めようとユーキャンの講座からサービス介助士という資格を取りました。

 

決して埋められない差ではありませんが、4年間学んできた方とそうでない私に差があったのは事実です。

 

働いてみて感じた理想と現実のギャップ

実際に働き始めてから、介護という仕事の理想と現実の乖離を感じました。

“入居者様の為に働いている”、そう思っている職員だけじゃないこと。

“早く死にたい”という高齢者が多いこと。

“早く死んでほしい”と思っている家族が多いこと。

 

やりがいはあるけれど辛いことも多く、仕事を辞める人も多い。

理想はあって、それに向かって頑張ろうとは思うけど、どうにもできないこともありました。

 

福祉の大学を出た学生は、現場での実習期間が多く、そういったことも理解しているのだと感じました。私は最初受け入れることが出来なくて苦しい思いをしました。

 

介護職6年目の今思うこと

介護職を選んだことに後悔はない

実は就職活動中、介護以外の業界で選考が進んでいた企業がありました。条件的にはそちらの方が良かったのですが、途中で辞退し介護職を選びました。

 

これまでいろいろと思うことがありましたが、自分で決めた道を進んでよかったと感じています。少しずつ経験を積み、現在はリーダー職を任せていただいていることもあり、自分の理想の介護に近づけていると思います。

 

これからもこの業界で頑張ろうという想いは変わっていません。

 

ブラックではない、でもホワイトではない

介護=ブラックというイメージを持つ人は多いと思います。ですが私は、決してブラックな業界ではないと思います。

 

企業や法人にもよるかとは思いますが、私自身結婚してライフワークバランスを維持できています。同じ施設で働く男性の先輩職員は子供が3人育て、家を建て、仕事と家庭を両立しているように見えます。

 

ですが、日本はこれからますます少子高齢化が進み、課題は山積しています。地方では介護倒産も起きています。

 

介護業界は安泰ではありません。先行きは不透明です。

 

大学の友人とはほとんど会わなくなりました

一般大学時の友人は皆、普通の企業に就職したのでシフト制の私と時間が会いません。たまに会っても「介護は大変だよな、他人の便は無理」というような話しにしかなりません。

 

介護の仕事は理解されないのが現実。嫌になって段々疎遠になりました。

私のような性格だから疎遠になっただけで、介護の仕事が決定的な原因ではありませんよ。

 

最後に

一般の大学から介護士を目指すのであれば不安に思うことも多いと思います。私も不安でした。

実際、中途半端な気持ちでは介護の仕事はできません。中途半端な気持ちでやっている人も多いですが、そんな人と一緒になってはいけません。

 

介護の仕事はいつでも就けます。職に困ったら介護って流れの風潮すら感じます。ですが、だからこそ新卒で介護職に就くことに意味があると思います。

少しでも参考になれば幸いです。