介護士こーにゃー 嫁はデブ

仙台に移住して子供が産まれました

【介護職の専門性】入居者様に言われた通りにするだけのケアは素人。介護の仕事は誰でもできることではないという話。【家政婦と介護士の違い】

特養介護士のこーにゃーです。

 

よく、『介護の仕事は誰でもできる』ということを言う人がいます。

だから就職先に困った人の最後の受け皿というような受け取られ方をしたりします。

 

はっきり言って、そのような気持ちで介護業界に来る方ほど仕事ができません。

そしてそんな方ほど、『やっぱり介護はブラックだ』なんて言い残して辞めていきます。

 

今回は、そもそも介護の仕事とは何か。介護士の専門性は何かということを書いていきたいと思います。

 

食事・入浴・排泄だけが介護の仕事じゃない

介護業界に縁のない方に、『介護ってどんな仕事ですか?』と伺うと、

 

年寄りに食事を食べさせてあげる

お風呂に入れてあげる

オムツを交換する

 

とまぁこんな感じでこたえられる方が多いと思います。

 

ですが、これらのケアというのは、人が生活する上で最低限のことにすぎません。なんなら介護士じゃなくたって家政婦だっていいですし、子供や兄弟姉妹でもできるケアに過ぎません。

 

介護の仕事の本質は、入居者様の想いを受け止めたうえで、介護士の専門的な知識をもってケアをしていくことにあります。

介護士と家政婦の違い

介護士と家政婦の違いは何ですか?』

 

そう聞かれてちゃんと答えられる人はどれくらいいるのでしょう。

 

介護士は入居者様に介護保険サービスを提供しています。この料金は入居者様の自己負担が1~3割、残りは国民からの保険料、税金で賄われています。

入居者様が全額を支払っているわけではないし、介護士はケアのプロです。

 

介護士は入居者様に対し「なんでもしてあげよう」というスタンスではなく、本人のできる事・出来ないことを見極め、時には本人が望まないこともやらなければならないのです。

 

例えを一つ上げます。ある認知症高齢者が7月にも関わらず厚着したまま寝たいと言ったとします。

家政婦は「この人は寒がりだから言うとおりにしよう」とそのまま布団に入らせたとします。

 

これは一つの考え方ですが、介護士が同様の対応をするのは少し問題があります。

高齢者は気温の寒暖差を感じにくくなります。気温が高く暑い日で、本人が汗をかいている状態でも、風が当たれば「寒い」と言う方もいます。

 

厚着したまま寝ようとしていても、脱いでもらうように取り組まなければなりません。夜間に脱水を起こす可能性だって十分に考えられるからです。

 

こういった知識を持ち、入居者様の言うとおりにするだけでなく一つ一つ自ら判断していくことが介護士には求められるのです。

入居者様の言われた通りにするだけのケアをするのはプロではない

前述した通り、介護士は入居者様の言う通りにしたり、希望通りのケアをしているわけではありません。

 

例えば、認知症のある入居者Aさんが「お風呂に入りたくない」と言っても、「はいそうですか」と引き下がるわけにはいきません。適切なサービスを提供する為、お風呂に入ってもらわなければならないのです。

 

そして、それをAさんに強制してはいけません。

お風呂に入りたくないと言っているAさんに対し、強制せずにお風呂にいれてあげなければならないのです。

 

しかし実際には、「Aさんが入りたくないと言ったので入浴できませんでした」となってしまう介護士が結構います。これでは介護のプロとして失格です。

 

入りたくないと言っているAさんがお風呂に入ってもらうために、声掛けを工夫したり時間を置いたり対応職員を変えたり、Aさんの好む入浴剤を使ったり脱衣所に音楽をかけたり散歩して気分転換を図ったり・・・

 

それ以外にも普段からAさんのことをよく観察し、信頼関係を築いたり過去の生活歴を知ることも重要です。この時間帯は本人はゆっくりしたいとか、いつもお風呂は夕方に入っていたとか。

 

家族や家政婦が出来ないようなことでも、プロである介護士はAさんの為に様々な手を尽くし、必要なケアを行わなければならないのです。

そして、Aさんがお風呂に入りたいと思ってもらえるような支援が求められるのです。

介護士はケアプランをもとにケアをしている

介護士は日々漠然とケアを行っているわけではありません。入居者様がどう暮らしていきたいのか、そのためにどういったケアを行うのか、それらが記載されたケアプランというものがあります。

 

介護士はこのケアプランをもとにケアを進めていきます。入居者様の長期目標に向かって日々取り組んでいくのです。

 

相手が人である以上、個性もあれば想いもある。全員が同じケアになることはないし、対応も全く違ってきます。当然、ケアプランも一人一人全然違います。

 

一人一人のケアプランをしっかり把握し、一人一人個別にケアを提供する。介護士はプロとして、当然のように行わなければなりません。

 

間違っても、自分の基準や価値観だけでケアをしてはいけないのです。

【関連記事】

【介護】入居者様のケアプランを把握していない介護士が多い?そんな職員は介護士失格です。【 ケアプランとは】

 

まとめ

介護の仕事は、ただオムツを交換したり食事を食べさせたり、お風呂に入れてあげる事ではありません。

 

入居者様のの価値観や生活歴、そして本人と家族の想いを理解し、そのうえで介護士はどのようにケアを提供していきたいかを考えていかなければならないのです。

 

これは誰でもできる事ではないと思います。入居者様に対して真摯な気持ちで取り組むことができる人でなければ難しいです。

 

実際の現場でも、職員の基準だけでケアを行い、入居者様を尊重していないケアを行う人もいます。

ですが、介護士はプロとしての知識を持って、入居者様の為に仕事をしてほしいものです。

 

たとえ介護の仕事しか残されていなかったとしても、その思いを持って欲しいのです。

 

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